とても小さいのに、たった1つ出来るだけで食事が苦痛になる口内炎。
身体が疲れている時、病気の後、ストレスがたまった時、暴飲暴食した時、免疫力が低下した時、胃腸が弱った時などに出来やすく、多くの人が一度は経験したことがあると思います。
漢方では口内炎は「胃熱」の状態で出来ると考えます。
胃熱とは、今の言葉になおすと「胃の炎症」。食べ過ぎや飲み過ぎ、偏食(辛いもの、刺激物、脂っこいもの、甘いものなどの摂り過ぎ、ビタミン・ミネラル不足など)などによって胃がオーバーヒートしてしまった状態(+_+)食生活に問題がなくても、ストレスで胃腸の調子が悪くなることもありますね。
また、癌の化学療法中にも口内炎が出来やすくなります。
私は以前は口内炎がとても出来やすく、常に1つは持っていた(?!)ほど。
そして、免疫力が低下する病気をしてからは、頻繁にウイルス性の口内炎(ヘルペス性口内炎、乳幼児に多くみられる)が1日で数十個発生し、ひどい時にはしゃべることも、固形物を食べることもできなくなっていました(+_+)
それが、食生活をはじめとする生活習慣を大きく見直してからは、そんな状態になることはなくなったのです。
、、、が、最近ある漢方薬を飲んで、胃腸の調子が悪くなり(前回の記事の続きということです。。。)、口内炎が出来てしまいました(+o+)
漢方薬で寝違えは良くなったのに、、、。
私はどうも「地黄」が苦手なようです(他にも地黄が入った処方で調子が悪くなったことがある)。
で、がっかり、、、はせず、これはチャンス!!と次の漢方薬を試すことにしました(^O^)/
「口内炎に使えるよ」と聞いていた「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」♪
これを少量の水で練って、口内炎に塗るという、罰ゲームみたいな方法(*_*)
漢方薬はすべて苦いと思われがちですが、そうでもなく、甘いものや飲みやすい味のものもあります。その中でも、半夏瀉心湯は苦くて飲みにくい処方。それを痛い口内炎に塗るなんて。
でも、漢方を勉強する身としては、自分の体で勉強しておきたいので(そして痛みがつらいので)言われた通りにやってみました。
ドラッグストアで「タケダのストレージG」を購入。おしゃれなネーミングだけど中身は半夏瀉心湯です。
先生に習った通り、少量の水で溶いて痛い口内炎に塗りました(今回は口内炎は1個だけ)。
そして、残りを湯で溶いて内服。口内炎がない時に試飲したことがあったのですが、その時には「こんなまずいもの飲めない」と思ったのに、今回は「そうでもないなあ」と(@_@;)
漢方薬は身体に合うとおいしく感じると言われています。私はおいしいとは思わなかったけれど、明らかに試飲の時とは味のイメージが違いました。不思議。
そして、翌日、、、口内炎は残っていたけれど、なんと痛みはほとんど気にならないようになっていたのです(?_?)
なんじゃ、これ。
あっけなく治ってしまいました。
もっと早く知りたかったよーーー!
ちなみに、半夏瀉心湯の効能・効果には、こんなことが書いてあります。
みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症漢方では「上熱下寒」という状態に使われます。胃に熱があり(口内炎など)、腸が冷えている(下痢など)という症状や体質の時です。
漢方薬はその人(の症状、体質)にピッタリフィットしなければ、効かないどころか、かえって症状が悪化することもあるので、処方選びは専門の薬剤師さんに相談してね。
口内炎、痛かったけど、これでまた、1つ知識が増えた♡あ、口内炎には無理に塗らなくてもうがいでもいいようです。ただでさえ痛いものね。
医療者は体調不良は「チャンス」と考えて自分の体で実験します!(^^)!、、、って私だけ??
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